
離婚調停を自分にとって有利な条件で終えることができるかどうかは、どれだけしっかりと事前準備をしているかにかかっていると言っても過言ではありません。
では、離婚調停に入る前にどのような準備をしておけばいいのでしょうか?
どのような結婚環境だったのか、離婚原因は何なのかによって様々ですが、離婚調停に望むにあたり何を優先的に考えるかは決めておきましょう。
まずは離婚を求めているのか、それとも離婚したくないのか、これはこれから離婚調停に向かおうという人であればある程度決まっているでしょう。
次に、例えば離婚を求めているとすれば離婚で大きな問題となるのは財産分与や慰謝料などの金銭問題、子供の親権問題や養育費、マイホームがある場合はその処理などです。
特に財産分与、慰謝料などの金銭問題に関しては調停までに、できれば離婚を切り出す前に準備を整えておきましょう。
親権問題やマイホームの処理については、経済力を主として現時点あるいは調停時での自分の状況に左右される部分が大きいですが、財産分与や慰謝料については婚姻関係の破綻以前のものを算出します。
ですので、離婚を切り出したり調停を開始し、必要だと気づいてから調べたり証拠を集めようとしても間に合わないということが多々あります。
■財産分与
よく混同して考えてしまう人がいますが財産分与と慰謝料は別物です。
財産分与とは、夫婦が婚姻生活中に築き上げた財産をそれぞれの貢献度におじて分配することです。
たとえ専業主婦であっても、夫が家事に追われることなく仕事に集中できたのは妻が貢献していたからということで財産を分配されます。
ここで注意したいのは、まず夫婦関係が破綻するまでの婚姻期間にどれだけの財産を築いたかを把握しておく必要があるということです。
そして、把握しておくだけでは不十分な場合もあります。
私の場合、家計は相手が握っていたのですが、財産分与のために銀行預金がいくらあるかを提出するように求めたのですが「ない」の一点張りでした

互いの収入や支出の概算を提出し「財産がないわけがない!」と主張しましたが、頑なに「まったくない」と相手は主張

結局、こちらが覚えている口座に対して開示要求をしましたが、その費用(数万円かかりました)はこちら持ち。
しかし結果として300万円程度の預貯金が発覚しました

相手が素直に提出してくれればこちらも無駄なお金を使わなくて良かったんですが、こんなことになるのなら別居する前に通帳のコピーを取っておくべきでした。
■慰謝料
慰謝料は離婚原因(不貞行為や暴力行為)を作った相手に対して請求する損害賠償です。
ここでも、離婚調停が始まった途端に夫婦間で話し合っていた内容、認めていた内容を反故にするというのはよくあります。
そのため、調停委員のような第三者が納得するだけの証拠があった方がよいです。
例えば相手の不貞行為で離婚を求めているとして、調停では「浮気なんてしてません」と言われてしまえば調停委員が調査をしてくれるわけではありません。
相手が言い逃れをしても逃がさないだけの証拠を抑えておけば、仮に離婚調停が不成立に終わり裁判となった場合でも有利に進めることができます

財産分与にしても慰謝料にしても、後から証拠を揃えるのは非常に難しいです

しっかり抑えてさえおけば、その証拠を提出するかどうかはこちらが選択できるのでより有利に展開しやすくなります。
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